尊敬の念をこめて。。。
ご利用者の方と会話をしていると、よく
「長生きはしたくないわー」とか
「楽に死ねたらいいのに、、、」
なんて言葉ををよく聞きます。
「なんのために生きてるのかわからんわ、、、」とおっしゃる方も。
身体のあちこちが痛くて自由に動くことができない。
人の助けを借りなければ生活できない。
食欲もないし、楽しみもこれといって何もない。
こんな状況で、前向きな気持ちになれというのが無理かもしれません。
これは、自分がそのような状況になったときに初めてわかることなのでしょう。
私にはそのうちのいくばくかを想像することしかできません。
生きる意味がわからない。
この言葉には、こちらも返答に窮することがあります。
自分の何倍もの人生を歩んできた先輩に、こちらがおざなりの励ましを言うことにためらいを感じてしまうのです。
ですが、ひとつだけ言えることがあります。
長い長い道のりを歩いてきたなかで
つらいことや悲しいこともあったでしょう。
死にたいこともあったかもしれない。
だけど、今のいままで生きたきた。
それだけで、すごいことだと思うのです。
ずっと生き続けてきた。それだけでじゅうぶんだと思うのです。
お身体のケアをさせて頂きながら、尊敬の念をこめて、その気持ちだけはお伝えしています。