ケアマネジャー様へ

「生きる力」を取り戻す

「なにもする気がおきない」
「こんな不自由な身体では生きていても仕方がない」
「これ以上まわりに迷惑をかけたくない」

生きる意欲を失って、ただ生かされている、
あとは時が過ぎるのをただ待つだけだ。

身体の自由を失われた方々の多くは、少なからずこのようなお気持ちで
日々を過ごされていることと思われます。

でも、じっくりお話を聞いていると、
元気なころの思い出を昨日のことのように話されます。
そんなときのお顔は、きまって活き活きとされています。

「この活き活きとした姿でいつもいてほしい」

そんな思いをかたちにするために、今できることを徹底的に追究して、
こちらの「本気」の熱で利用者様の心に残された
「生きる力」に灯をともす。

そんな姿をつねに描きながら利用者様の身体の改善をはかっています。

身体は機械ではありません。
理論やテクニックだけを追い求めた施術では、一番大切な

「こころのスイッチ」

を入れることはできません。

血の通った人間には、同じ熱い血の通った人間による

「思い」

が必要です。

こちらが本気で取り組んだときには、
たとえ会話のできない方でも意識の深い部分に何かが届くのでしょう、
時として驚くほどの変化が起きます。

また、私たちの施術では、利用者様のお身体に直接触れることによって、
口には出さないその方のニーズや本当の気持ちを理解することができます。
身体は嘘をつきません。とても多くのことを語りかけてくれます。

「身体の声を聴く」ことによって、施術の深みがまったく違ったものになるのです。

今後、介護の現場は自宅が中心の時代が来るものと思われます。
そのような状況の下で、社会から孤立した存在となることなく、
積極的に通院やデイサービスなどの外出もスムーズに取り組めるようになって、
ご利用者様本人にも自立心が芽生え、生きる意欲を取り戻してくださるように。

訪問療養マッサージはそのためのお力になれると確信しております。
介護保険の利用枠の制約などによって十分なリハビリが受けられないご利用者様に、
生活能力の改善を目的としたリハビリをおこなうことによって
自立した生活を実現する、そのためのお手伝いをしています。