人のつながりをとりもどす
日々施術させていただいている方々のなかにもいろいろな方がいらっしゃって、元気でとても前向きな方もいれば、気力が感じられずリハビリにもあまり積極的ではない方もいらっしゃいます。
身体の調子がよくないと気持ちが塞いでしまうのも致し方ないとは思うのですが、実際はそれだけではないように感じます。ポジティブな方とそうではない方との違いのひとつに、
「人とどれだけつながっているか」
が大きく影響しているように思うのです。
家族の方と同居していて、いい関係が築けている方は比較的前向きな方が多く、施設にいらっしゃってもスタッフの方と親しく接しておられる方は、やはり気持ちが明るい。
これは近くに人がいるという距離の問題ではないと思います。
自分が周囲の人間とどれだけ関わっているか。
お互いに必要とされているか。
本当の気持ちを話せる相手がいるか。
孤独は、弱った身体と心にはもっとも不幸な贈り物です。
「人のつながりをとりもどす」
月並みな言葉ですが、まずは施術をとおして実践、そうして将来的にはつながりを生むしくみづくりをしていきたいと思っています。